2024-04-23 ワケあり式部とおつかれ道長 教養・文化 時代・歴史小説 古典 ワケあり式部とおつかれ道長 (単行本) 作者:奥山 景布子 中央公論新社 Amazon 平安BAR『BARゆかり』。式部ママ、バーテンダー行成の店に次々と当時の平安貴族たち(道長、詮子、繁子、花山天皇、賢子)が来店する。 インタビュアーは出版社の編集者、というか、この本の著者? 彼らが生きた時代のあらましが七夜の章を立て、舞台の書き割り風に語られる。 最後まで面白く読めた。 下戸のわたしにはたくさん出てくるお酒の名前がわからなかったけど、なんだか全体におしゃれで大人の雰囲気がよかった。
2024-04-16 大掴源氏物語 まろ、ん? 古典 教養・文化 時代・歴史小説 大摑源氏物語 まろ、ん? (幻冬舎単行本) 作者:小泉吉宏 幻冬舎 Amazon 再読。この本を購入したとき(2002年)、NHK大河ドラマに紫式部が主人公で登場するなんて思いもよらなかった。いつかは源氏物語を制覇したいと予習のつもりだったが、結局この本でじゅうぶん満足したのだった。 なつかしくもあり、考えつくされた構成に再び感動した。愛らしい姫君たちの装束も緻密な時代考証で描かれている。しかもオールカラーとはなんと贅沢なことであるなあ。。。などと感想まで「まろ、ん?」風に(笑)
2024-04-03 紫式部は今日も憂鬱 古典 紫式部は今日も憂鬱 令和言葉で読む『紫式部日記』 (扶桑社BOOKS) 作者:堀越 英美,紫 式部 扶桑社 Amazon 現代風な話し言葉で書かれているので読みやすかった。引きこもり勝ちな紫式部が次第に女房としてキャリアを積んでいく姿が記されている。 「女三の宮の飼い猫」の解説が面白くて勉強になった。「ねうねう」という鳴き声が雅でかわいいい。
2024-03-23 いつまで ~しゃばけシリーズ~ ファンタジー・国内 時代・歴史小説 いつまで 作者:畠中 恵 新潮社 Amazon しゃばけシリーズ第二十二弾。ひょんなことから五年後に落ちてしまった若旦那。 個性あふれる妖しの仲間たちは少しも変わっていないのに、人である於りんちゃんは美しい娘さんに成長していた。 初登場の以津真天(いつまで)さんも新しい仲間に加わったようだ。 しゃばけらしい幕引きで安心して読めた。 仁吉さんと佐吉さんは今回登場は控えめ。
2024-03-20 小公女たちのしあわせレシピ ファンタジー・国内 一般小説 小公女たちのしあわせレシピ 作者:谷 瑞恵 新潮社 Amazon 子どもの頃読んだイギリス児童文学に登場するお菓子たち。美しいレシピつき。 記憶喪失の女性が何十年も、どうやったら身ぎれいを保ち、ホテルに泊まれ、秘密の花壇を守り、豚のムシャムシャを飼えるだけの時間的余裕や経済力があったのか。 物語的にはファンタジーなのかな? もっともファンタジーこそ、リアリティーが柱になきゃなと思うので、それもちょっと違うなあ。 ・・・なんて考えつつ読了。 最後まで、メアリさんの正体は謎のまま終わったのだった。う~む。