うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 和子の部屋 小説家のための人生相談

和子の部屋 小説家のための人生相談

和子の部屋 小説家のための人生相談

「小説トリッパー」2009年春号から2年間連載。人生相談と銘打った文学的対談集。

角田光代 幸福と小説は両立するの?
江国香織 言葉しか信じられません
川上未映子 怖くてしかたないのです
金原ひとみ 毎日プレッシャーで吐きそうです
朝吹真理子 書くことの終わりが見えません
綿矢りさ 片思いが実らない女です
加藤千恵島本理生 誰と付き合えばいいいですか?
川上弘美 幻想だったのかもしれません
桐野夏生 近頃、ビビッとこないのです 

最終回の相談者、桐野夏生さん「相談のあとで」の言葉が印象に残った。
「これからは終わりなき日常の日常とはなんだったのだろうという検証と、この先、どんな時代が訪れるかを考えるしかないと思う」

対談の内容がハイレベル過ぎて、ときどき難解な部分があったりしたが、物書きの人たちの創作の一端が見えたような気がした。残念ながらパーソナリティの阿部和重氏の本は未読。いつか手に取ってみたい。