うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 三人寄れば、物語のことを

思えば上橋菜穂子さん、荻原規子さん、佐藤多佳子さんの「本」とのお付き合いはもうずいぶんと長い。同時期に図書館で初めて手に取り、それ以来ファンになってしまったという経緯も同じ。児童文学界に新たなページを開いた作家さんたちの誕生に遭遇できたことを、改めて幸運に思う。
過去から現在まで、お三方の出版された本はほとんど読んできているつもりだ。未読なのはたぶん、佐藤多佳子さんの『シロガラス』ではないかと思う。じつは一巻目途中で挫折している。読んでいて、なんとなくしっくりこない。違和感があった。自分でも不可解だったのだが、この本を読んでようやく理解できた。視点の在り方が従来の作品とまったく違っていたのだった。しかも、ファンタジーとは。
長期シリーズになるとのことなので、再挑戦したいと思う。今度は新しい作風の佐藤作品を興味を持って楽しめると思う。