うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

風と行く者

拙ブログ『うたたね日和☆読書メモ』と読書メーターというサイトに感想をupしています。ブログは「メモ」というよりは「読書日記」。読書メーターは、「備忘録」といった使い分けをしています。
内容はほとんど同じですが、ブログには、より詳細な感想とか意見とかを、ときどき書き加えたりしています。
その読書メーター、略して「読メ」の読んだ本がこの度1,000冊になりました。
記念すべき1,000冊目が、守り人シリーズ最新刊『風と行く者』(上橋菜穂子・著)になったのはとてもうれしいことでした・・・と言いたいところですが、実際は図書館の予約本の数冊を(未読返却覚悟)で後回しにしました(笑)


↓ここからは、ネタバレです



物語の主流は<風の楽人>サダン・タラム。バルサを軸に過去と今を行き来しながら、物語は進む。まずはバルサとタンダ夫婦の穏やかな暮らしぶりにホッとし、なにより悲劇的な人生としか思えなかったジグロに、愛すべき女性と娘(かもしれない少女)がいたことに感動した。
史実構築の綿密さ、服装・風習・食生活のリアリティ。上橋菜穂子ワールドを堪能した。
佐竹美保さんの表紙画は、描かれた一人ひとりに命が吹き込まれているようだった。(後ろ姿だけなのに誰だかわかる)これからもシリーズが末永く続きますように。