うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

ヴォドニークの水の館

 

 チェコの昔話。川には水の世界があって、そこにはヴォドニークという主が住んでいるという。日本の河童に比べると、チェコの水妖は寛容で尊大な気がする。

人から奪うものは魂。対して河童は尻子玉。違いが面白い。

水の世界を描くイラストが秀逸。

そのときがくるくる

 

子供の頃は好き嫌いが多い。

「今はキライで食べられなくても、いつかきっと食べられるときがくる」

子供にも大人にもやさしいメッセージ。

「〇〇すべき」にワンクッション置くことも大切だな。 

 

小福ときどき災難

 

『午前零時の玄米パン』の頃から親しんでいる群ようこさんのエッセイ。

何気ない日常を面白おかしく、ときには毅然とすくいあげる筆致に変わりない。

長年一緒に暮らされていた愛猫さんとの別れ。

室内に花をたやさないようにする新しい習慣。

『半径500メートルの日常』の中に小福はある

 

 

クルミ先生とまちがえたくないわたし

 

 大人でお医者さまのクルミ先生と対等に渡り合う主人公・基季。

基季は五年生だけど家を切り盛りするしっかり者。むしろ、大人のクルミ先生の方が、大人げなかったりする。

この凸凹コンビがぶつかり合いながらも、最後は力を合わせ医院再生にがんばる過程が面白かった。

言えないコトバ

 

 2009年8月に刊行されたものを加筆・修正し、新たに5編を追加して収録したものだそうです。第16刷とは! 多くの人たちに読まれてきたのね。

内容はというと、共感したり、逆にそうかなあ?と思ったり・・・。

 でも文章の合間の四コマ漫画がほのぼのと面白くて、さくっと読めました。

「最近、どうですか、お忙しいですか?」と聞かれたら、どうこたえるか。

「まあ、ボチボチですわ」