2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧
かっかどるどるどぅ 作者:若竹 千佐子 河出書房新社 Amazon 一人称で語られる物語は、登場人物の闇に分け入って、繊細で緻密。 巧みな筆力で暴いてみせる。 途中から、ややこってり気味のこの文章に、ついていくのが辛くなってきた。 もちろん個人的な好みだ…
マリコ、東奔西走 (文春e-book) 作者:林 真理子 文藝春秋 Amazon コロナ禍の影響や理事長就任ということもあってか、いつもの真理子節が少し元気がない(気がする)アウトプットより、インプット多めのエッセイ。ご自身の執筆について杞憂も書かれている。 …
施設長たいへんです、すぐ来てください! 作者:柴谷匡哉 飛鳥新社 Amazon 扉の言葉「事件は、介護現場で起きているんです!」 タイトルは各章のキーワードになっている。 認知症についてユーモアを交えながら解説。読みやすかった。 介護関係に従事されてい…
女人入眼 作者:永井紗耶子 中央公論新社 Amazon 昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』の一連の流れを別角度(女人たちの目線)から再び楽しめた。 『過たぬのは過ちと認めない』政子は最強だと思う。母と娘の確執が悲劇となっていくさまは読んでいて辛かった…
大奥づとめ 作者:紗耶子, 永井 新潮社 Amazon 永井沙耶子さん、『木挽町のあだ討ち』で初めて出会った作家さんです。 二冊目のこれもすっかりハマってしまいました。 ひょっとすると『木挽町・・・』より好きかもしれない。 人間関係がどろどろしていない。 …
ここが終の住処かもね 作者:久田恵 潮出版社 Amazon サービス付き高齢者向け住宅「サ高住」。主人公のカヤノ・70歳はそこに住んでいる。きままな一人暮らしを満喫しつつも、人間関係や親子関係では頭を悩ますこともある。黄昏の淡い恋と失恋(ちなみに、ま…