うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年☆心に残った本

今年はコロナが五類に落ち着き、マスク着用も特定の場所以外は解放されました。 世界の気候はますます温暖化が進み、平和だった時代は過ぎ去りました。 それでも本は変わらない。 いつでも、どこでも、手に取るだけで別世界に連れて行ってくれます。 今年も1…

祖母姫、ロンドンに行く!

祖母姫、ロンドンへ行く! 作者:椹野道流 小学館 Amazon 図書館に予約してから数か月。期待に違わず面白かった。 誇り高き祖母(姫)とわたし(秘書?・笑)の五泊七日のロンドン旅行。 エッセイでは、ずいぶん昔の話と書かれている。現在のイギリスと比べる…

6+1の不思議

6+1の不思議 作者:斉藤洋 講談社 Amazon 小学生のときの同級生たち六人が五十年ぶりに会うことになった。作家である「わたし」に、小学生のときの体験話をきいてもらって、一冊の本にまとめてほしいという。 六人がそれぞれ話す六つの章と、+1は作家で…

彗星とさいごの竜

彗星とさいごの竜 作者:今井 恭子 小学館 Amazon 日本昔話とファンタジーとSFがうまい具合にブレンドされたようなお話。 地球を彗星から守るべく立ち上がった少女アイリーン。彼女の向こう見ずなほどの勇気に、<ひとりぼっちの竜>は眠っていた力と竜のほ…

老害の人

老害の人 作者:内館牧子 講談社 Amazon 『老害』とは手厳しい。苦笑しつつ、世話になった諸先輩たちには申し訳ないと思う。誰も行きつく先はわからないのだから。コロナ禍の後期高齢者たちが試行錯誤や挫折を繰り返し、やがて自分たちの居場所(利他)を見つ…

ドアのむこうの国へのパスポート

ドアのむこうの国へのパスポート 作者:トンケ・ドラフト,リンデルト・クロムハウト 岩波書店 Amazon 表紙絵に魅かれ図書館で借りた。物語になじむまで時間がかかった。結末は想像とは違ったが、章タイトル『トンケ・ドラフトのドアの向こう』(byリンデルケ…

ペンタとニック

ペンタとニック (文研じゅべにーる) 作者:風野潮 文研出版 Amazon 主人公の健太くんはお母さん思いのとても優しい男の子。飼い猫のニックがいなくなり、ポスターを貼って探そうとするが、そのときクラスメイトの平野さんや歩くんと仲良くなって・・・。 友情…

博物館の少女2 ~騒がしい幽霊~

博物館の少女 騒がしい幽霊 作者:富安陽子 偕成社 Amazon 記憶力の低下が情けないのだが、第一巻目の内容を思い出しつつ読了。面白かった。ミステリーあり、ゾクッとする怪奇譚あり。 『キツネ山の夏休み』以来の好きな作家さんだけどオチはやはり!そうきま…

たべるぞたべるぞ

たべるぞたべるぞ 作者:田島征三 佼成出版社 Amazon 食は生命(いのち)。 生き物の源泉が、絵本の中から飛び出してきそう。

物語の種

物語の種 作者:有川 ひろ 幻冬舎 Amazon どの物語もさくっと読めてほっこりする。 心にふっと浮かんだ言の葉をプロの作家さんが育んでくれる。 素敵な企画ですね。 暗くなりがちな世情に一服の安らぎを。 宝塚愛があふれているのも微笑ましい。

窓ぎわのトットちゃん 新組版

窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫) 作者:黒柳徹子 講談社 Amazon ずいぶん前にハードカバーで読んだ。みんなで読み合ううちにいつのまにか行方不明になってしまった。 続編が出版されたので文庫本を購入した。トットちゃんの世界に再び邂逅。詳細は…

いいこと考えた!

いいこと考えた! 美女入門21 (美女入門 21) 作者:林真理子 マガジンハウス Amazon 帯の写真は天日恵美子さんですね。 勤め人になっても美と食の探求は続く。 ヤクルト〇〇〇はよく眠れる・・・とのこと

ほどよく忘れて生きていく

ほどよく忘れて生きていく 作者:藤井 英子 Amazon 漢方医療と心療内科の組み合わせ。存外、相性が良いと思った。 「ほどよく忘れて生きていく」には、まだまだ私は修行が足りない。 藤井先生はすばらしいお医者さまではあるが、一方で お孫さん(おそらく7…

102歳、一人暮らし。

102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方 (文春e-book) 作者:石井 哲代,中国新聞社 文藝春秋 Amazon ふくふくとした温かな笑顔。きっといろいろなご苦労もあったことだろう。 『手の甲はしわしわですが、ひっくり返せばつるつるです』 …

行きつ戻りつ死ぬまで思案中

行きつ戻りつ死ぬまで思案中 作者:垣谷美雨 双葉社 Amazon 垣谷実雨さんの初エッセイ。コロナ禍の話、昭和の家族の話、言語に関する話・・・etc.とバラエティに富む。小説と同じように、諸事するどい考察が面白い。あとがきでご自身の来し方をじっくり振り返…

87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし

87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし 作者:多良 美智子 すばる舎 Amazon 前向きで素敵な女性ですね。 見習いたいところ、心にとめておきたい言葉、 自分には無理だけど、うらやましく思える行動力。 年を重ねることを愉しんでいる。 読後、ホッとするよう…

思い出ごはん

思い出ごはん (PHP文芸文庫) PHP研究所 Amazon どれもしみじみと思いのこもったエッセイ集。 短めなのでちょっとした隙間時間に読めてよかった。 「ごはん」に関するエピソード、自分にもあると気づかせてもらった。 懐かしくて少しだけ切ない。

ぼくらは星を見つけた

YA

ぼくらは星を見つけた 作者:戸森 しるこ 講談社 Amazon 登場人物は主に5人。それぞれの過去が、パズルを合わせるように形づかれていく。 物語としては「家族」という美しい「風景」になって終わるのだけど、どこか現実離れした世界にも見える。

キャットニップ

キャットニップ (4) 作者:大島 弓子 小学館 Amazon 『グーグーだって猫である』の続編ということで手に取った。 帯に『愛と哀しみの第4弾』とあったが、愛より哀しみの方を強く感じてしまった。

スタジオジブリ物語

【電子特別版】スタジオジブリ物語 (集英社新書) 作者:鈴木敏夫 集英社 Amazon 巻末の参考文献の数と、ほぼ四十年間に渡るスタジオジブリの歴史(年表)の厚みに感動した。あとがきタイトル『終わったことはどうでもいい。』鈴木氏の潔さがいっそ心地よい。…

われは歌えどもやぶれかぶれ

われは歌えどもやぶれかぶれ (集英社文庫) 作者:椎名 誠 集英社 Amazon 『さらば国分寺書店のオババ』『インドでわしも考えた』から、長いおつきあい(読書歴より)の作家さん。ああ、そんなこともありましたね~と首肯しながら読みました。 まったく変わら…

ビジュアルでつかむ! 古典文学の作家たち 紫式部と源氏物語

ビジュアルでつかむ! 古典文学の作家たち 紫式部と源氏物語 作者:川村裕子 ほるぷ出版 Amazon 来年(2024年)NHK大河ドラマに寄せて予習。かわいらしいイラストとツボを押さえた章立てがよかった。広く浅くわかりやすく。『古典文学の作家たち』としてシリ…

その本は

その本は 作者:又吉直樹,ヨシタケシンスケ ポプラ社 Amazon 人気絵本作家のヨシタケシンスケさんと芥川賞作家の又吉さんが『その本』について王様に語る千夜一夜(十三夜だけど)。 又吉さんは最初、小ネタでちょっと笑えるショートショート路線?と思いきや…

掬えば手には

掬えば手には 作者:瀬尾まいこ 講談社 Amazon 読後優しい気持ちになれる。 酷暑の中(2023年夏.現在)ホッとひと息、清涼の風。 あまのじゃくな大竹さんが主人公のアナザーストリー特典もよかった。

かっかどるどるどぅ

かっかどるどるどぅ 作者:若竹 千佐子 河出書房新社 Amazon 一人称で語られる物語は、登場人物の闇に分け入って、繊細で緻密。 巧みな筆力で暴いてみせる。 途中から、ややこってり気味のこの文章に、ついていくのが辛くなってきた。 もちろん個人的な好みだ…

マリコ、東奔西走

マリコ、東奔西走 (文春e-book) 作者:林 真理子 文藝春秋 Amazon コロナ禍の影響や理事長就任ということもあってか、いつもの真理子節が少し元気がない(気がする)アウトプットより、インプット多めのエッセイ。ご自身の執筆について杞憂も書かれている。 …

施設長たいへんです、すぐ来てください!

施設長たいへんです、すぐ来てください! 作者:柴谷匡哉 飛鳥新社 Amazon 扉の言葉「事件は、介護現場で起きているんです!」 タイトルは各章のキーワードになっている。 認知症についてユーモアを交えながら解説。読みやすかった。 介護関係に従事されてい…

女人入眼

女人入眼 作者:永井紗耶子 中央公論新社 Amazon 昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』の一連の流れを別角度(女人たちの目線)から再び楽しめた。 『過たぬのは過ちと認めない』政子は最強だと思う。母と娘の確執が悲劇となっていくさまは読んでいて辛かった…

大奥づとめ

大奥づとめ 作者:紗耶子, 永井 新潮社 Amazon 永井沙耶子さん、『木挽町のあだ討ち』で初めて出会った作家さんです。 二冊目のこれもすっかりハマってしまいました。 ひょっとすると『木挽町・・・』より好きかもしれない。 人間関係がどろどろしていない。 …

ここが終の住処かもね

ここが終の住処かもね 作者:久田恵 潮出版社 Amazon サービス付き高齢者向け住宅「サ高住」。主人公のカヤノ・70歳はそこに住んでいる。きままな一人暮らしを満喫しつつも、人間関係や親子関係では頭を悩ますこともある。黄昏の淡い恋と失恋(ちなみに、ま…