うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年 心に残った本

花 2021年が駆け足で過ぎ去ろうとしています。 マスク着用、三密回避、不要不急の外出自粛など、日常は昨年とあまり変わりません。 でも、変わらないもののひとつとして『本を読む』。 このことだけは、いつでもwelcome❤です(笑) 今年も1月から12月まで…

先生、感想文、書けません!

先生、感想文、書けません! 作者:山本 悦子 童心社 Amazon 感想文を書くのが苦手。 だったら感想文が書けるようなお話を自分たちで作ればいい。 柔軟な発想が素敵だった。 同じ悩み? を持つ小学生におすすめの本です。 山本悦子氏の著作は学校が舞台という…

もういちど

もういちど【しゃばけシリーズ第20弾】 作者:畠中恵 新潮社 Amazon 一太郎が「もういちど」赤ん坊からアップデート。今まで無縁だった子供時代の夢を具現化していく。残念ながらもとの若だんなにもどってしまったが、良い思い出は残ったよね、と思いたい。

クリスマスピッグ

クリスマス・ピッグ 作者:J.K.ローリング,松岡佑子 静山社 Amazon 冒険はクリスマス・イブの日に始まった。ジャック少年とぬいぐるみCP二人の愛と勇気あふれるファンタジー。 あらゆる物が吸い込まれ無にされていくという「失の世界」は怖かった。長編だ…

かせいじんのおねがい

かせいじんのおねがい (だいすき絵童話) 作者:いとうひろし 童心社 Amazon 絵も文章もほんわか温かい。火星人のイメージが180度変わる。 love and peaceって良い言葉、と思っていたら、 「おにいさんの バンドの あいと へいわは まだまだだ」の一文が・…

天の台所

天の台所 作者:落合由佳 講談社 Amazon 長男の天、次男の陽、長女の光は幼い時、交通事故で祖父と母親を一度に亡くし、その後ずっと三人の世話をしてくれていた祖母も急逝してしまった。物語は天が祖母の友人だったというおばあさん、通称「がみババ」に出会…

エカシの森と子馬のポンコ

エカシの森と子馬のポンコ(小学生 高学年課題図書2021) (teens' best selection) 作者:多一, 加藤 ポプラ社 Amazon ガガイモのタネ、エゾシカ、ハルニレの大木・エカシ。 牧場のとうさん、カメムシ、おじじの小屋、雪、川のささやき。 排気ガスと鉄のにおい…

イッカボッグ

イッカボッグ 作者:J.K.ローリング 静山社 Amazon 前半はヒール役の家臣の視線(思惑)から描かれて入れるので、不幸な犠牲者が出るたび心が重くなる。中盤から後半にかけては、幼かった子供たち(デイジィー、バート、ロデリック、マーサ)がたくましく成長…

家族のようなあなたへ

家族のようなあなたへ―橋田壽賀子さんと歩んだ60年 作者:石井 ふく子 世界文化社 Amazon 石井ふく子さんと橋田寿賀子さんの六十年におよぶ友情の軌跡。 懐かしいテレビドラマのタイトルもたくさんあった。 お二人のご活躍と共に日本の放送界の隆盛が垣間見え…

炉辺荘のアン

炉辺荘のアン 赤毛のアン (文春文庫) 作者:L・M・モンゴメリ 文藝春秋 Amazon アンが主人公である最後の巻。それを意識するように懐かしい人たちの名前や思い出が要所要所にちりばめられている。 子供たちを主人公にした短編も、ほのぼのとてして面白かった…

美女の魔界退治

美女の魔界退治 作者:林真理子 マガジンハウス Amazon コロナ禍での美女シリーズ。話題はファッション、ダイエット、買い物etc.に加え、ステイホームの前向きな過ごし方、家庭料理にじっくり取り組む姿も。 変わらないマリコさんにリスペクト。元気をもらえ…

人魚の夏

人魚の夏 (読書の時間 10) 作者:嘉成晴香 あかね書房 Amazon 表紙絵にひかれて図書館で借りた。初めての作家さん。 ファンタジーなのだが物語の底にはジェンダーフリーの想いが見える。 押しつけがましくなく作者の意図が伝わってくる。 登場人物は気持ちの…

命とられるわけじゃない

命とられるわけじゃない 作者:村山 由佳 ホーム社 Amazon 愛猫「もみじ」への哀惜あふれるエッセイ。 運命の出会いのような「お絹」との新生活に希望の灯がともる。 それにしても7匹の猫との生活。 愛情プラス、体力と覚悟がいりそう。

子のない夫婦とネコ

子のない夫婦とネコ 作者:群ようこ 幻冬舎 Amazon イヌやネコとのほのぼのとした生活。 身近に愛しい存在があるだけで、高齢者にとっては人生の福音となるのだ。 ・・・と思わされてしまう連作。ネコ好きの作者らしく、登場するネコちゃんたちの表情や仕草が…

母 作者:青木さやか 中央公論新社 Amazon 26才から現在まで、自己肯定感を得るまでの軌跡。 実母との確執については理解するにはいたらなかったが、切実なものであるのは巧みな文章から伝わってきた。最後は和やかであった別れに、よかったと思った。

平安女子の楽しい!生活

平安女子の楽しい!生活 (岩波ジュニア新書) 作者:川村 裕子 岩波書店 Amazon 『平安男子・・・』を読んで面白かったので、こちらも手に取った。 難解な古典が、メール、ブログといった身近な用語を使うことで、とてもわかりやすい。川村裕子さん風にアレンジ…

うたう鬼 ~きつねの橋・巻の二~

きつねの橋 巻の二 うたう鬼 作者:久保田香里 偕成社 Amazon 『きつねの橋』に続く二巻目。 散る桜、重なる紅葉、静かに響く鬼の歌。平安の風景が美しい。 異世界と現の境目がまだ曖昧な時代のファンタジー。 佐竹美保さんの挿絵も秀逸。 葉月と貞道のやりと…

もうひとつのアンデルセン童話

もうひとつのアンデルセン童話 作者:斉藤 洋 偕成社 Amazon アンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「はだかの王様」を斉藤洋さん流に解釈した短編。タイトルは違うけど、これは「サブキャラたちの...」シリーズに含まれるのではないでしょうか…

さいごのゆうれい

さいごのゆうれい (福音館創作童話シリーズ) 作者:斉藤倫 福音館書店 Amazon 音楽の旋律を聴くような詩的な文章。「はじまりのまえに」の意味を理解したのは、本を読み終えたとき。幾つかの伏線は想定外の所まで飛躍し、「おわりのあとに」で着地する。 幾度…

平安男子の元気な!生活

平安男子の元気な!生活 (岩波ジュニア新書 930) 作者:川村 裕子 岩波書店 Amazon 古典となると少し身構えてしまいます。この本はジュニア向けということで、古典の苦手な大人(私です)にも、やさしい歴史読み物でした。難解な用語が現代風に要約されていて…

MINIATURE LIFE IN JAPAN

MINIATURE TRIP IN JAPAN 作者:田中 達也 小学館 Amazon 朝ドラ『ひよっこ』のときのオープニングを見て面白いな、と思っていた。日本古来の『枯山水』は『見立て文化』というらしい。それを昇華させ現在につなげたのがMINIATURELIFEなのだそうだ。どの作品…

たまごの旅人

たまごの旅人 作者:近藤 史恵 実業之日本社 Amazon 旅行添乗員の新人(「たまご」と比喩)遥と共に、バーチャルなパックツアーを楽しむ。家に居ながらにして世界旅行。これは読書の楽しさですね。 添乗員さんのお仕事はなかなか大変だなと思った。参加者には…

十年屋 ひまな時もございます

十年屋 5 ひまな時もございます 作者:廣嶋 玲子 静山社 Amazon シリーズ五作目。ブレない面白さ。今回はカラシにお友だちができた。 作り直し屋のツルさんと封印屋のポーさんの恋は進行中。 ん? 封印屋のポーさん? 四作目は未読だったことに気づく。 読ま…

スナックキヅツキ

スナック キズツキ 作者:益田ミリ マガジンハウス Amazon 手に取ったときが偶然にもテレビドラマ開始と重なった。 アルコールのでないスナック。 ドラマは原作のイメージそのままに色彩と音が加わった感じがする。 淡々とした雰囲気にほんのり漂う哀愁。

ジークメーア 小箱の銀の狼

小箱の銀の狼 (ジークメーア) 作者:斉藤 洋 偕成社 Amazon 図書館で借りて最後にとっておいた。斉藤洋さんの新たなシリーズ。 かつて読んだ『ジーク』(斉藤洋.著)というタイトルのファンタジーを思い出した。関連性はあるのだろうか。物語は始まったばかり…

りぼんちゃん

YA

りぼんちゃん (フレーベル館文学の森) 作者:村上雅郁 フレーベル館 Amazon かわいらしい表紙絵とタイトル。中学年から読めるほのぼの系読み物と思いきや、とんでもなくハードな内容の本だった。 <以下、ネタバレ> 一見和やかに見える学校生活の前半。 主人…

あしたのことば

YA

あしたのことば 作者:森 絵都 小峰書店 Amazon ひさびさの森絵都さん。雰囲気が初期(1990年代)の作品に近い感じがした。時を経ても、その言の葉の音色は変わらない。短編が8作品。どの物語も心に響いた。ひとつひとつの話に違った挿絵がつくのも素敵…

わたし、パリにいったの

わたし、パリにいったの 作者:たかどのほうこ のら書店 Amazon お姉ちゃんのはなちゃんと妹のめめちゃんは、仲良し姉妹。でも家族でパリに旅行したときには、めめちゃんはまだお母さんのお腹の中でした。 知らないはずのパリの思い出をまるで見てきたように…

みんなのためいき図鑑

みんなのためいき図鑑 作者:村上 しいこ 童心社 Amazon 表紙絵の<ためいきこぞう>が、とてもかわいい。本編もほのぼとした読後感がよかった。巻末の「みんなのためいき図鑑」が特に面白かった。一部ではなく全部読んでみたいと思った。

街どろぼう

街どろぼう (福音館の単行本) 作者:junaida 福音館書店 Amazon 初めての作家さん。『泣いた赤鬼』を思い出した。 真実を見出したとき、巨人は友情を手に入れ、赤鬼には手放したことに気づいた。 青を基調にした美しい挿絵。他の作品も読んでみたい。