うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

エッセイ

思い出の屑籠

思い出の屑籠 作者:佐藤愛子 中央公論新社 Amazon 屑籠とは「紙くずなどを捨てるかご」とある。筆者らしい潔いタイトルだが、けっしてそうではないことがわかる。 大正から昭和初め、筆者の幼少期から小学校時代までの思い出、珠玉のエッセイ。 現代において…

忘れないでおくこと 随筆集:あなたの暮らしをおしえてください 2

忘れないでおくこと 随筆集 あなたの暮らしを教えてください2 (随筆集 あなたの暮らしを教えてください 2) 作者:町田 康,江國香織,酒井駒子,ヤマザキマリ,保阪正康,潮田登久子,関 容子,鴻巣友季子,片岡義男,小池昌代,近田春夫,斎藤明美,半藤一利,岩政伸治,角…

サヨナラどーだ!の雑魚釣り隊

サヨナラどーだ!の雑魚釣り隊 作者:椎名 誠 小学館 Amazon 魚釣りは無知だが、臨場感あふれるエッセイに乗船させてもらって楽しかった。 途中、危うく船酔いしかけましたが(笑) 歓喜あふれる笑顔の集合写真がよかった。 もし海に仙人がいるとしたら、椎名さ…

作家 超サバイバル術

作家 超サバイバル術! 作者:中山 七里,知念 実希人,葉真中 顕 光文社 Amazon 三人の人気作家さんが真正面から指南する新人作家さんたちへの処世術・・・深い。 書く人ではなくて読む人側でよかった。本を純粋に楽しめるのは幸せと知る。 「創作意欲と自己肯…

天神さんが晴れなら

天神さんが晴れなら 作者:澤田瞳子 徳間書店 Amazon 澤田瞳子さんのエッセイは初めて読んだ。歴史、食、旅、芸術など、話題は多岐に渡る。京都在住ならではのはんなりとした雰囲気が文章全体に流れている。先輩作家・葉室麟さんへの憧憬『土筆を摘む人』の話…

こんな感じで書いてます

こんな感じで書いてます 作者:群ようこ 新潮社 Amazon 群ようこさんの作家生活も四十年近くなるそうで、となると群さんのエッセイを好んで読んできた読者(わたし)も筋金入りではあります。 読むことは書くことに繋がる、常に自然体でぶれない群さんの作家…

祖母姫、ロンドンに行く!

祖母姫、ロンドンへ行く! 作者:椹野道流 小学館 Amazon 図書館に予約してから数か月。期待に違わず面白かった。 誇り高き祖母(姫)とわたし(秘書?・笑)の五泊七日のロンドン旅行。 エッセイでは、ずいぶん昔の話と書かれている。現在のイギリスと比べる…

いいこと考えた!

いいこと考えた! 美女入門21 (美女入門 21) 作者:林真理子 マガジンハウス Amazon 帯の写真は天日恵美子さんですね。 勤め人になっても美と食の探求は続く。 ヤクルト〇〇〇はよく眠れる・・・とのこと

ほどよく忘れて生きていく

ほどよく忘れて生きていく 作者:藤井 英子 Amazon 漢方医療と心療内科の組み合わせ。存外、相性が良いと思った。 「ほどよく忘れて生きていく」には、まだまだ私は修行が足りない。 藤井先生はすばらしいお医者さまではあるが、一方で お孫さん(おそらく7…

102歳、一人暮らし。

102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方 (文春e-book) 作者:石井 哲代,中国新聞社 文藝春秋 Amazon ふくふくとした温かな笑顔。きっといろいろなご苦労もあったことだろう。 『手の甲はしわしわですが、ひっくり返せばつるつるです』 …

行きつ戻りつ死ぬまで思案中

行きつ戻りつ死ぬまで思案中 作者:垣谷美雨 双葉社 Amazon 垣谷実雨さんの初エッセイ。コロナ禍の話、昭和の家族の話、言語に関する話・・・etc.とバラエティに富む。小説と同じように、諸事するどい考察が面白い。あとがきでご自身の来し方をじっくり振り返…

87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし

87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし 作者:多良 美智子 すばる舎 Amazon 前向きで素敵な女性ですね。 見習いたいところ、心にとめておきたい言葉、 自分には無理だけど、うらやましく思える行動力。 年を重ねることを愉しんでいる。 読後、ホッとするよう…

思い出ごはん

思い出ごはん (PHP文芸文庫) PHP研究所 Amazon どれもしみじみと思いのこもったエッセイ集。 短めなのでちょっとした隙間時間に読めてよかった。 「ごはん」に関するエピソード、自分にもあると気づかせてもらった。 懐かしくて少しだけ切ない。

キャットニップ

キャットニップ (4) 作者:大島 弓子 小学館 Amazon 『グーグーだって猫である』の続編ということで手に取った。 帯に『愛と哀しみの第4弾』とあったが、愛より哀しみの方を強く感じてしまった。

われは歌えどもやぶれかぶれ

われは歌えどもやぶれかぶれ (集英社文庫) 作者:椎名 誠 集英社 Amazon 『さらば国分寺書店のオババ』『インドでわしも考えた』から、長いおつきあい(読書歴より)の作家さん。ああ、そんなこともありましたね~と首肯しながら読みました。 まったく変わら…

マリコ、東奔西走

マリコ、東奔西走 (文春e-book) 作者:林 真理子 文藝春秋 Amazon コロナ禍の影響や理事長就任ということもあってか、いつもの真理子節が少し元気がない(気がする)アウトプットより、インプット多めのエッセイ。ご自身の執筆について杞憂も書かれている。 …

施設長たいへんです、すぐ来てください!

施設長たいへんです、すぐ来てください! 作者:柴谷匡哉 飛鳥新社 Amazon 扉の言葉「事件は、介護現場で起きているんです!」 タイトルは各章のキーワードになっている。 認知症についてユーモアを交えながら解説。読みやすかった。 介護関係に従事されてい…

ロスねこ日記

ロスねこ日記 (小学館文庫 き 17-1) 作者:北大路 公子 小学館 Amazon 猫ロスを埋めるための植物栽培(きのこ含む)観察日記から派生する波乱万丈な彼ら、彼女らの疑似人間的ドラマを巧みな筆致で描く短編集・・・みたいな。面白かった。 実際はとても大変な…

ワンダーランドに卒業はない

ワンダーランドに卒業はない (こどものみらい叢書) 作者:中島 京子 世界思想社 Amazon 中島京子さんの児童文学にまつわるエッセイ。 児童文学といっても、ここでは主に古典ともいえる物語が取り上げられている。 中島京子さんの自分とは少し違った方向から読…

明日も一日きみを見てる

明日も一日きみを見てる 作者:角田 光代 KADOKAWA Amazon じつは猫が苦手である。にもかかわらず、猫が好きな作家さんのエッセイは大好きなのです。トトと家の人と私の変わらない日々がこれからも長く続きますように(そして読めますように)と思う。

60代、かろやかに暮らす

60代、かろやかに暮らす (単行本) 作者:岸本 葉子 中央公論新社 Amazon 2021年~2022年にかけて掲載された(おもに日経新聞)エッセイ。どれも短めで身近な話題が多いので気楽に読めた。 なかでも、筆者のぬか床に対する愛?は微笑ましく、うらや…

成熟スイッチ

成熟スイッチ (講談社現代新書) 作者:林真理子 講談社 Amazon 林真理子さんがご自身の半生を振り返りつつ、人生の成熟とは何か、を説いていく。 これまでの波乱万丈な道程、先輩作家さんたちとの交流、理事長としての意欲など、つねに前向きな姿勢はすごいな…

女二人のニューギニア

女二人のニューギニア (河出文庫 あ 35-4) 作者:有吉 佐和子 河出書房新社 Amazon 再読なのだが詳細はほぼおぼえていなかった。まるで初読みのように楽しめた。とぼけた感じのユーモラスな挿絵もそのままでうれしかった。現代のヨリアピはどうなっているのか…

未曾有の出来事 ~三谷幸喜のありふれた生活17~

三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』 作者:三谷 幸喜 朝日新聞出版 Amazon 2019年2月~2020年9月まで朝日新聞掲載のエッセイ№17。映画・ドラマ・舞台にと今回も幅広い話題が満載。ときどき息子さんのエピソードも加わり微笑ましい。コロナ禍で…

実家じまい終わらせました!

実家じまい終わらせました!大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方 作者:松本明子 祥伝社 Amazon 元気なうちに身辺を整えておかなくてはと思った。 松本さんご自身の体験談から始まって、各専門分野の方々との対談、章ごとのまとめなど…

たりる生活

たりる生活 作者:群 ようこ 朝日新聞出版 Amazon 引っ越しに伴う越えなければならない壁。前期高齢者となった作者にとってそれは130箱にもおよぶ不用品の仕分け・処分だった。 終活前哨戦の切実な生活エッセイ・・・( ..)φメモメモ

湊かなえのことば結び

湊かなえのことば結び 作者:湊 かなえ 角川春樹事務所 Amazon 本は分厚いし、活字も小さいのだけれど、とても読みやすかった。 家族・母校・淡路島・創作・読書・登山・旅行・音楽・人との出会いetc. 小説家・湊かなえさんの<ことば>がぎゅっと詰まった一…

100年後も読み継がれる 児童文学の書き方

100年後も読み継がれる 児童文学の書き方 (立東舎) 作者:村山 早紀 リットーミュージック Amazon 将来、児童文学作家を夢見る子供たちへ。綴られる言葉は語りかけるほどに、やさしくあたたかい。書き方のノウハウというよりは心のあり方。児童文学好きとして…

お墓、どうしてます? キミコの巣ごもりぐるぐる日記

お墓、どうしてます? キミコの巣ごもりぐるぐる日記 (集英社文芸単行本) 作者:北大路公子 集英社 Amazon 2020・2021年、世の中はこんな感じだったなあと振り返る。 北大路さんご自身もお父様や親しい友人を亡くされ大変な時期だったらしい。 どうにもならな…

70歳が老化の分かれ道

70歳が老化の分かれ道 (詩想社新書) 作者:和田秀樹 詩想社 Amazon なるほど、と感心したり、う~ん、と少し首をかしげてしまったり。 どちらにしても高齢者を長年診てきたお医者様の言葉は含蓄があって面白かった。 セロトニン大事!