2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
竜が呼んだ娘2 闇倉の竜 作者:柏葉幸子 講談社 Amazon 王宮の部屋子になった少女ミア、11才。確か1巻目を読んだのが2013年。この2巻目も2018年頃に読んだはず(出版社が違う?)ほぼ内容を忘れていた。 ひさしぶりにスケールの大きな和製ファンタ…
真夜中の4分後 作者:コニー・パルムクイスト 静山社 Amazon タイムリープ。少年の母を思う気持ち、母の死を受け止めるまでの静かな奇跡が描かれる。 魅力的な設定であったが、文章のリズムに乗り切れなかった。 良い悪いではなく好みの問題だと思う。
スナックこども 作者:令丈ヒロ子 理論社 Amazon タイトルからして手に取らずにいられない。カンペキに子ども目線で書かれている。 この本を読んだ子たちからは大絶賛と共感の嵐を呼んでいるのに違いない。(大人だってこんなスナックがあったらほしい←小さな…
Yellow Brown 動物たちのささやき (休み時間で完結パステルショートストーリー) 作者:堀米 薫 国土社 Amazon 子供たちと動物たちのふれあいをショートショート七編にまとめた短編集。 読書時間がなかなかとれない子、本を読むのがあまり得意ではない子など、…
三谷幸喜のありふれた生活 (18) 時の過ぎゆくままに 作者:三谷 幸喜 朝日新聞出版 Amazon ありふれた生活18巻。2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を話題の中心に、息子さんのこと、ご自身の体調のこと、惜しくも亡くなられた名優・監督・脚本家、…
茶柱の立つところ (文春e-book) 作者:小林 聡美 文藝春秋 Amazon 日常に垣間見る何気ない風景をていねいな筆致ですくいとる。 読んでいてホッと息をつけるようなエッセイ。 茶柱は少々雑で抜けている茶こしの方が立ちやすい、とは言い得て妙。
見えるもの 見えないもの 翔の四季 春 作者:斉藤 洋,いとう あつき 講談社 Amazon ↓ネタバレ注意 翔の四季を読んできたが、今巻が最終巻?今までで一番、難解だった気がする。 <見えるもの見えないもの>の解釈に結論が示されたわけでなく、問いかけられた…
さよならミイラ男 作者:福田隆浩 講談社 Amazon 主人公アキトが健気でやさしくて、大人としては、いたたまれなくなる。クラスメイトの工藤さん、図工室の庄司先生など、救ってくれる人たちがいてよかった。ラストシーンの感動は児童文学ならではの恩恵だろう…
机の下のウサキチ 作者:岡田 淳 偕成社 Amazon 挿絵と物語が紙芝居のようにとけあってファンタジーの世界が構築されている。絵に描かれた伏線が物語が進むたび、次々と組み込まれていく過程をわくわくしながら読んだ。ひさしぶりの岡田淳ファンタジーワール…
魔女の一日 魔女になるための秘密 作者:飯島都陽子 金の星社 Amazon 魔女になるための秘密、実践編。美しく精巧に描かれた挿絵。魔女の暮らし。 リアリティあふれる一日として描かれている。ハーブの種類と効用、魔女の含蓄ある言葉など、絵本の枠を超え読み…
秘密に満ちた魔石館5【小学3-4年生、中学年の読み物】 作者:廣嶋 玲子 PHP研究所 Amazon 魔石館シリーズも5巻目。今巻は魔石館に来るのを拒む石たちの話です。 彼らは<拒む石>らしく、頑固で濃いめのキャラが多かった気がします。 波乱万丈の主人公と絡め…
枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い (朝日選書) 作者:山本 淳子 朝日新聞出版 Amazon 古典として授業で学んだときは、源氏物語に対し、明るいエッセイ風の日記としてしか捉えていなかった。今年(2024年)の大河ドラマを視聴するのを機…
月さんとザザさん 作者:角野 栄子 小学館 Amazon 森の一軒家に住むザザさんは、皮肉屋のおばあさん。 ある日、月さんと知り合うことになり、月さんの語る話をきくうち次第に心を開いていく。家出をしたい家のスミコさんの存在が良い。 著者の描かれた挿絵が…