うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

人魚の夏

人魚の夏 (読書の時間 10) 作者:嘉成晴香 あかね書房 Amazon 表紙絵にひかれて図書館で借りた。初めての作家さん。 ファンタジーなのだが物語の底にはジェンダーフリーの想いが見える。 押しつけがましくなく作者の意図が伝わってくる。 登場人物は気持ちの…

命とられるわけじゃない

命とられるわけじゃない 作者:村山 由佳 ホーム社 Amazon 愛猫「もみじ」への哀惜あふれるエッセイ。 運命の出会いのような「お絹」との新生活に希望の灯がともる。 それにしても7匹の猫との生活。 愛情プラス、体力と覚悟がいりそう。

子のない夫婦とネコ

子のない夫婦とネコ 作者:群ようこ 幻冬舎 Amazon イヌやネコとのほのぼのとした生活。 身近に愛しい存在があるだけで、高齢者にとっては人生の福音となるのだ。 ・・・と思わされてしまう連作。ネコ好きの作者らしく、登場するネコちゃんたちの表情や仕草が…

母 作者:青木さやか 中央公論新社 Amazon 26才から現在まで、自己肯定感を得るまでの軌跡。 実母との確執については理解するにはいたらなかったが、切実なものであるのは巧みな文章から伝わってきた。最後は和やかであった別れに、よかったと思った。

平安女子の楽しい!生活

平安女子の楽しい!生活 (岩波ジュニア新書) 作者:川村 裕子 岩波書店 Amazon 『平安男子・・・』を読んで面白かったので、こちらも手に取った。 難解な古典が、メール、ブログといった身近な用語を使うことで、とてもわかりやすい。川村裕子さん風にアレンジ…

うたう鬼 ~きつねの橋・巻の二~

きつねの橋 巻の二 うたう鬼 作者:久保田香里 偕成社 Amazon 『きつねの橋』に続く二巻目。 散る桜、重なる紅葉、静かに響く鬼の歌。平安の風景が美しい。 異世界と現の境目がまだ曖昧な時代のファンタジー。 佐竹美保さんの挿絵も秀逸。 葉月と貞道のやりと…

もうひとつのアンデルセン童話

もうひとつのアンデルセン童話 作者:斉藤 洋 偕成社 Amazon アンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「はだかの王様」を斉藤洋さん流に解釈した短編。タイトルは違うけど、これは「サブキャラたちの...」シリーズに含まれるのではないでしょうか…

さいごのゆうれい

さいごのゆうれい (福音館創作童話シリーズ) 作者:斉藤倫 福音館書店 Amazon 音楽の旋律を聴くような詩的な文章。「はじまりのまえに」の意味を理解したのは、本を読み終えたとき。幾つかの伏線は想定外の所まで飛躍し、「おわりのあとに」で着地する。 幾度…

平安男子の元気な!生活

平安男子の元気な!生活 (岩波ジュニア新書 930) 作者:川村 裕子 岩波書店 Amazon 古典となると少し身構えてしまいます。この本はジュニア向けということで、古典の苦手な大人(私です)にも、やさしい歴史読み物でした。難解な用語が現代風に要約されていて…

MINIATURE LIFE IN JAPAN

MINIATURE TRIP IN JAPAN 作者:田中 達也 小学館 Amazon 朝ドラ『ひよっこ』のときのオープニングを見て面白いな、と思っていた。日本古来の『枯山水』は『見立て文化』というらしい。それを昇華させ現在につなげたのがMINIATURELIFEなのだそうだ。どの作品…