今年もやってきました、読書の総決算！ ・・・というほど、今年は本を読んでいませんでした。再読が多いです（涙）選書は例年通り初めて読んだ本として、カテゴリ分けはざっくりと。ランキングはつけていません。 ☆小説 『キッドの運命』中島京子『グランド…

地底国の秘密 (ステラ・モンゴメリーの冒険 3) 作者:ジュディス・ロッセル 発売日: 2020/07/21 メディア: 単行本 ステラ・モンゴメリーの冒険、最終巻。シリーズ三巻の中で一番、ハラハラドキドキした。最後は大切な人たちと無事会えてよかった。 愛と友情と…

アンの夢の家 (文春文庫) 作者:L・M・モンゴメリ 発売日: 2020/11/10 メディア: Kindle版 アンとギルバート２人の新婚生活がスタートする。 今巻登場のジム船長は、『赤毛のアン』のマシューと重なった。なにもかも正反対の2人だが、どちらもアンの心の支え…

セイギのミカタ (ものがたりの庭) 作者:佐藤まどか 発売日: 2020/06/05 メディア: 単行本 間違っていると思ったら、それがどんな相手であっても自分の意見を言葉で示す。正義の味方って難しい。

風柳荘のアン (文春文庫) 作者:モンゴメリ,L.M. 発売日: 2020/01/04 メディア: 文庫 新潮文庫版は『アンの愛情』までしか購入してなかった。 今巻から、文春文庫版・松本侑子さん訳一本にシフト変更。 （村岡花子さん訳は大好きだけど、今巻のタイトルは『ア…

青春ノ帝国 作者:石川 宏千花 発売日: 2020/06/25 メディア: 単行本 十代の傷つきやすく繊細な心模様。細やかな描写でていねいに描く。青春そのものの持つ危うさは、まさに一生に一度の帝国に根差す。

心にいつも猫をかかえて 作者:村山 早紀 発売日: 2020/04/15 メディア: 単行本（ソフトカバー） じつは猫よりは犬派のわたしなのだが、この本を読むと、うっかり猫の愛らしさに胸を熱くしてしまったりする。 エッセイ・写真・物語の三色の糸を、この本に関わ…

アンの愛情―赤毛のアン・シリーズ3―（新潮文庫） 作者:モンゴメリ 発売日: 2013/07/12 メディア: Kindle版 『アンの愛情』初読みの時は少し背伸びして読んだ気がする。 何度か読み直す度、読む方はどんどん成長するわけで・・・。 そのたび感想も変化しつつ…

天邪鬼な皇子と唐の黒猫 (TEENS’ ENTERTAINMENT) 作者:仙州, 渡辺 発売日: 2020/01/09 メディア: 単行本 平安時代・宇多天皇の日記『寛平御記』を基に、猫たちの抗争二代記と『三国志』が絡んでくる。何層にも重り合った凝った展開。 猫の一人称文学では『吾…

落日 作者:かなえ, 湊 発売日: 2019/09/02 メディア: ハードカバー 章立てとエピソードが交互に描かれている。視点が変わるたび、自分の読解力と記憶力が試されている気がした。 物語に置いて行かれないよう多角的に読もうと努力したが、読書の合間が空くと…

アンの青春 赤毛のアン・シリーズ 2 (新潮文庫) 作者:ルーシー・モード・モンゴメリ 発売日: 2008/02/26 メディア: 文庫 再読の楽しさ。その時々、年齢や生活環境の変化によって、読み方・感想も変わること。 今回はハリソン氏のエピソードが印象に残った。…

いえでででんしゃ、しゅっぱつしんこう！ 作者:あさのあつこ(作),佐藤真紀子(絵) 発売日: 2020/03/28 メディア: 単行本 本当の『幸せ』とは何だろう。答えは読み終わったときに。 正解が不正解かは読者におまかせ、なのかな。 低学年から読める一冊。

楽園の烏 (文春e-book) 作者:阿部 智里 発売日: 2020/09/03 メディア: Kindle版 じっくり腰を据えて読むつもりだったのに、読み出したら止まらなくなって、いっきに読んでしまった。 山内の世界もみな等しく20年の歳月を経たのだなあ、と感慨深い。新章スタ…

晴れの日散歩 作者:角田 光代 発売日: 2020/02/27 メディア: 単行本 何気ない日常を丁寧にすくい上げる。共感と気づきのエッセイ。なにかと食べ物が絡んでくるのも好み。（「オレンジページ」掲載だけに） 卵サンド食べたい・・・。

生きつづけるキキ ―ひとつの『魔女の宅急便』論― 作者:斉藤洋 発売日: 2020/02/28 メディア: Kindle版 『ルドルフとイッパイアッテナ』を始め多数の著作がある斉藤洋さんが児童文学作家の目線から『魔女の宅急便』を読み解く。 角野栄子さんの作品論を述べる…

ゆりの木荘の子どもたち (わくわくライブラリー) 作者:富安 陽子,佐竹 美保 発売日: 2020/04/15 メディア: 単行本 児童書で、老人ホームが舞台というのが新しい。 登場人物がタイムスリップするのだが移動するのは中身（魂？心？）だけ。ＳＦと民話と戦争話…

赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―（新潮文庫） 作者:モンゴメリ 発売日: 2013/07/12 メディア: Kindle版 何度繰り返し読んでも飽きない。人生の節目節目で再読してきた気がする。月日は流れ、アンからマリラに共感することが多くなった自分に苦笑する。こ…

赤毛のアン (文春文庫) 作者:L・M・モンゴメリ 発売日: 2019/11/07 メディア: Kindle版 松本侑子さん訳は初読み。全文訳と訳注付きに惹かれて即購入した。先に村岡花子さん、次に松本侑子さんの訳で読んだ。村岡さんの訳はノスタルジックで松本さんの訳は現…

美女ステイホーム 作者:林真理子 発売日: 2020/06/25 メディア: 単行本（ソフトカバー） 今回も安定の林真理子さん、だったが、ラスト近くで、とうとうコロナ禍に突入。 美女入門シリーズも試練のとき？と思ったけれど、体重とファッションに特化された軸は…

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂14 作者:廣嶋玲子 発売日: 2020/09/03 メディア: 単行本（ソフトカバー） 六条教授の企みが気になります。紅子さん、何か感づいてますね。しかし、空手を習っていたとは。今後、役に立つという伏線でしょうか。 いつもながら美味しそう…

サブキャラたちのグリム童話 作者:洋, 斉藤 発売日: 2020/02/20 メディア: 単行本 グリム童話のバイプレーヤーたちが物語の裏側を暴く三篇。 『ブレーメンの音楽隊』のエピソードは合理的？だし、『靴屋の小人』は小人の捉え方は、なるほどと納得。 『白雪姫…

純喫茶パオーン 作者:椰月美智子 発売日: 2020/08/07 メディア: 単行本 小学生・中学生・大学生と成長していく主人公と彼を取り巻く人々の友情と愛の物語。読後、ほのぼのとやさしい気持ちになる。 それにしても、おばあちゃんの作るナポリタンのおいしそう…

かみさまのベビーシッター 作者:廣嶋 玲子 発売日: 2020/04/16 メディア: 単行本 たまごから生まれたボンテンは、とてもかわいいかみさま。 がんばっている人の味方なのです。 ボンテン様と一緒に幸介もレベルアップしたような・・・。 これは次巻に続く、と…

夜明けのM 作者:真理子, 林 発売日: 2020/03/11 メディア: 単行本 ウィークリーマガジン連載エッセイ最長記録ギネス申請から天皇陛下即位の礼の秘話など、話題は広範囲に渡る。歯に衣着せぬエッセイは時に痛快で、時に切実だったりする。からっとした楽天性…

秘密に満ちた魔石館2 作者:廣嶋 玲子 発売日: 2020/08/22 メディア: 単行本 石にまつわる短編が六話。プロローグとエピローグに魔石館の主人（館主？）がMCのごとく現れ、物語の開幕と終わりを締めます。どの話も素敵でしたが、今回は特にラストのダイアモン…

本能寺の敵: キリサク手裏剣 (くもんの児童文学) 作者:加部鈴子 発売日: 2020/04/10 メディア: 単行本 児童文学と銘打っている。子供から大人までが楽しめる文学と理解した。主人公・涼音を中心に明智光秀、本能寺の変までの軌跡を読み解く。 本書では詳しく…

欲が出ました 作者:ヨシタケシンスケ 発売日: 2020/08/07 メディア: Kindle版 なるほど、と思ったり、そういう見方もあるのだな、と感心したり・・・。物事の視野を広げてもらったような気がする。 エッセイ抜きのスケッチでは、あれこれ自由に発想を巡らせ…

あしたの華姫 作者:畠中 恵 発売日: 2020/06/10 メディア: 単行本 山越の一人娘お夏に二人の兄がいることが判明。両国を舞台に跡継ぎ問題勃発する。『お華追い達』が大活躍の巻。 序と終のお夏語りが物語の顛末と華姫（月草）の明日を示唆している？

気がつけば、終着駅 作者:佐藤愛子 発売日: 2020/01/31 メディア: Kindle版 佐藤愛子さんの40代から９６才の現在に渡るエッセイ。 第一部・第二部に分けて収録。 佐藤愛子さんは人生の達人と思う。 そして心も体も強靭で健康だ。 クリエイティブな何か。 私…

美しいものを見に行くツアーひとり参加 (幻冬舎文庫) 作者:益田 ミリ 発売日: 2020/08/06 メディア: 文庫 「美しいものを見ておきたい」の一文に惹かれて購入。 すっきりわかりやすい文章に、カラー写真、イラスト、マンガ、ツアー旅行のワンポイントアドバ…