児童書で、老人ホームが舞台というのが新しい。
登場人物がタイムスリップするのだが移動するのは中身(魂?心?)だけ。SFと民話と戦争話の三種混合ドラマであるにも関わらず、違和感なく物語にひきこまれる。ファンタジーの名手・富安陽子さんならではの技(魔法?)と思う。
作画は言わずと知れた佐竹美保さん。
描かれる登場人物たち一人ひとりの個性と、過去・現代の対比が絶妙で、さらに映えるのだからすごいのだった。
この設定とアイディア。
このままでは、もったいな~い。っていうか、長編になったのを読みたい。
ページ数を増やし、ぎっしり行間も詰め、漢字も容赦なく使い、読者対象を子供から大人、高齢者にまで広げた長編ファンタジーに仕上げてくれたらなと。
夢見ている。