じつは猫よりは犬派のわたしなのだが、この本を読むと、うっかり猫の愛らしさに胸を熱くしてしまったりする。
エッセイ・写真・物語の三色の糸を、この本に関わった人たちが愛情こめて編み上げた珠玉の一冊。
村山早紀さんのエッセイを初めて読んだ。
今まで紡がれてきた物語のイメージ通り、言の葉の一つひとつが、やさしく温かだった。
愛猫と共に寄り添う死生観はせつなくも美しい。
でも、まだ終末を語るには若い。
これからも、本を手に取る子供たちへ、夢と勇気と希望溢れる物語を届けていってもらいたいと思う。