うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

炉辺の風おと

 

 紡がれた言の葉を一つひとつ味わうように読む。図書館本だから期限があるので、どうしても最後は急ぎ足になってしまった。山の静謐な暮らしぶりから、自然の中に生きる者たちとのふれあい。愛する肉親と永遠の別れ。社会の不条理に静かな決意。表層からは見えないもっと深いところの思いが余韻に残る。