うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

かわらばん屋の娘

 

時代は江戸末期、天災、疫病、侵略の危機。不穏な時代は何故か現代の世界と重なる。

主人公の吟は父の奔走によって幼い弟と二人きりになってしまうが、家業の瓦版屋を続けることで日々のたつきを守ろうとする。そんなとき同じ年頃の悠三郎と出会い物語は幕末を背景に波乱に満ちた展開になっていく。

報道の在り方、なにが正義で悪なのか。死とは生とは。いろいろな疑問を主人公を通して感じさせる。最後まで引き込まれた。続編があればと思う。悠三郎が生きていることを信じたい。