うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

もえぎ草子

 

もえぎ草子 (くもんの児童文学)

もえぎ草子 (くもんの児童文学)

 

 平安時代の京の都。主人公の萌黄の視点を縦糸に、紙にまつわる歴史と歴史的人物の登場を横糸に物語がていねいに紡がれている。

巻頭にある、舞台・建物・登場人物・清少納言中宮定子の関係者・『枕草紙』関係図など、読むときにたいへん役に立った。

平安時代の市井の人々の暮らしぶりから見た貴族社会がとても新鮮だった。読みごたえがあったし、面白かった。

(その他にも本の装丁、イラストともに素敵。重ねの色目とか。細やかな配慮)