長男の天、次男の陽、長女の光は幼い時、交通事故で祖父と母親を一度に亡くし、その後ずっと三人の世話をしてくれていた祖母も急逝してしまった。物語は天が祖母の友人だったというおばあさん、通称「がみババ」に出会うことから始まる。天たち三人のきょうだいが、料理の楽しさと奥深さにふれることによって、次第に心の傷を癒し成長していく姿が料理の上達と並行して、ていねいに描かれている。
欲を言えば登場する料理のレシピが巻末に欲しかったかも(笑)
料理コンクールのエピソードは、もっと伏線があった方がよかったかな。