うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 叫びと祈り

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)

創作の師匠は、きっと、あらゆるジャンルの本。加えて詩的ともいえる文才が備わっている。キーボードの上を自由自在に走る指先きが見えるようだ。若さに似合わぬ世界観と、若さ通りの荒削りさの、両方が存在する。デビューまでの過程で、幸いにも枝葉を切り取られずにすんだようだ。のびのびと育った新芽が、今後どんな独自世界を構築していくかが楽しみだ。

 おやつにまほうをかけないで

この本を読んだら、あまいお菓子が欲しくなります。そして飼育小屋でうさぎを見つけたら、声をかけたくなります。
主人公のつとむくんといっしょになって、どきどき、はらはら。
がまん、がまん。最後は、ほうっとひと息、胸をなでおろすことまちがいなしです。
兄弟姉妹、みんなそろって、おかあさんやおばあちゃんに、この本を読んでもらうといいかもしれない。もちろん、おやつはその後で・・・。

 本だらけの家でくらしたら

本だらけの家でくらしたら

本だらけの家でくらしたら

ちょっと辛口の感想なので、未読の方はご注意ください。

アイディアそのものは、おもしろいのだが、作者自身の注釈(つぶやき?)が何度も挿入されるせいか、そのたび現実に引き戻され、しらけてしまう。
途中、挫折しそうになりつつ、なんとか読みきったが、やはり最後まで違和感はぬぐえなかった。
タイトルに期待したぶん、残念な結末だった。
(イラストは、かわいくて素敵でした)