- 作者: 斉藤洋,高畠純
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2012/11/13
- メディア: 単行本
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有名な『赤穂浪士の討ち入り』を白狐魔丸の公平な視点から、史実が劇化されていく課程をリアルに描く。
歴史上の人物のキャラクター設定が秀逸。
清水義久、後の一角(実直な吉良家、家来)。大高源吾(浅野家、家臣。武士でありながら俳人)。浅野内匠頭(短気・直情型の君主)吉良上野介(祀り事など造詣が深く穏やかな好々爺)
他に内匠頭、辞世の句の解釈や、大石内蔵助の本音など。
物語と史実が糸を紡ぐように絡み合っていくのが面白い。
特にラストのオチは斉藤洋さんオリジナルの『赤穂浪士』だ。必読。
このシリーズ、最初から読み直したくなった。文庫化されて一般書として出版されないかなあ。