うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

こんぴら狗

こんぴら狗 (くもんの児童文学)

こんぴら狗 (くもんの児童文学)

『飼い主・弥生の病気が治るようお祈りするため、ムツキは、江戸から讃岐の金毘羅さんまでお参りに出された。京都までは、知り合いのご隠居さんといっしょに旅ができるはずだったが・・・。ムツキの、往復340里(約1340㎞)にもおよぶ旅路と、道中での出会いや別れをえがく。「こんぴら狗」というかつて実在した風習をもとにした、江戸時代の歴史物語』
<帯より>

金毘羅さんには毎年、金毘羅歌舞伎に行っている。
本殿に詣でたのはいつの頃か・・・。
来年は頑張って、石段を上り、お参りしなくちゃ、と思った。

歴史物にありがちな説明口調はまったくなく、大変読みやすい。
ムツキと共に、さまざまな出会いと別れを経験していくうち、江戸時代に生きる人々の生業や人情が胸にしみこんでくる。
子どもから大人までが読める児童書だ。文庫にならないかしら。