うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 ゲンタ!

ゲンタ!

ゲンタ!

「ぼくは、ぼくに、もどりたいだけなんだ! 林間学校での転落事故をきっかけに、小5の蓮見ゲンタと、25歳のミュージシャン・ゲンタの心と体が入れ替わってしまった<中略>小学生だと信じてもらえない蓮見ゲンタは、見ず知らずの青年『ビート・キッズ』のゲンタとして暮らすことになり・・・」(紹介文より)

15年前、名作『ビート・キッズ』を読んだとき、児童書に新たなジャンルがうまれた! と感動したものだ。なつかしいエピソードを思い出しつつ、二人のゲンタの冒険&挑戦を楽しんで読んだ。しかし、彼らももう25才かあ。本の中の登場人物なのに、親戚の子たちみたいに思えてしまう(笑)

 見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険2〜4

見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険〈2〉バジリスクの毒

見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険〈2〉バジリスクの毒

「フェニックスの復活を無事、見届けたナサニエル。任務を果たしホッとするのもつかの間、今度はバジリスクが逃亡! そのうえ、謎の男が・・・」(表紙文より)
見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険〈3〉ワイバーンの反乱

見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険〈3〉ワイバーンの反乱

「世界に一冊しかない『幻獣大全』をねらう赤毛の男。ナサニエルとフィルおばさんの行く先をことごとく先回りするこの不気味な男の正体とは。そして消えた『ジオグラフィカ』と、ナサニエルの両親との関係とは」(表紙文より)「ついに本性をあらわしたオビディア。両親への思いと、幻獣学者の使命とのあいだでゆれるナサニエルは・・・」(表紙文より)
皮肉屋のドードー鳥、コーネリアス。かけがえのない友達グレムリンのグリーズル。ヒール役のオビディア。フィルおばさんの大きな愛情。両親への追慕。ナサニエルを取り囲む構図がしっかりと見えてきただけに4巻で最終巻とは実に惜しい。
与えられた運命に翻弄されるだけだったナサニエルが、フィル叔母さんの助手として数々の難問・事件を乗り越えていき、自信と目的意識に目覚めていく。
特に三巻の『ワイバーンの反乱』ではナサニエルが初めて自分の意志で行動を起こす転機となった巻であり、叔母に対する愛情とグリーズルの友情が深まった回でもあった。
両親の生死、『ジオグラフィカ』の在処など、まだ肝心の謎が解けてない状態でシリーズ終了とは・・・。ユーモアあふれるイラストとテンポの良い訳が好みだっただけに残念。
英国でも四巻までしか出版されてないのだろうか。
ちなみに本国では出版されていても日本では翻訳されず続刊が途切れてしまっているシリーズに、『盗神伝』『アルテミスファウル』などがある。