- 作者: 斉藤洋,大沢幸子
- 出版社/メーカー: あかね書房
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 単行本
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同じ作者さんの長編ファンタジー「ルーディ・ボール」(http://d.hatena.ne.jp/utatanekokuri/20080109/1199886780)の後で、このヒカルシリーズを読むと、肩の力が抜ける感じがします(笑)
今回のヒカルの使命は、北海道に出現するという謎の美女妖怪を、ハンターしに行くこと。ところが、ヒカルは前回苦戦した雪女のトラウマを抱えたまま。「雪」と「美人」のフレーズに、かなり警戒感を持って北海道に渡ります。
ちょうど今の季節にぴったりの、とても春らしい華やかな描写の多い巻でした。
さくら姫の立ち姿やしぐさが優雅で美しかったです。
<むらさき色にピンクのさくらの花が描かれた着物>
<はばの広い帯は銀色で金色の花のもよう>
最後に短めのエピソード。「河童」のお話がオプションでついています。さくら姫との戦いで取得した新しい術を披露。少しづつですが、陰陽師らしくなるヒカルなのでした。
今回も全編、ユーモアあふれる文章に何度も笑ってしまいました。