うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 蘇乱鬼と12の戦士

蘇乱鬼と12の戦士 (童心社・新創作シリーズ)

蘇乱鬼と12の戦士 (童心社・新創作シリーズ)

『RDG』(荻原規子・著作/角川書店)を読んだとき、まっさきに思い出したのはこの物語。キーワードは<修験者>だった。初版発行が1985年7月20日
まだ携帯もPCも普及してなかった時代。ファンタジーというカテゴリも、一般的ではなかったように思う。そんな時に、この分厚いスケールの大きなファンタジーがあったことに改めて驚く。
図書館の閉架に保管されていた本だが、裏表紙に貼られた貸し出しカード(懐かしい!)の日付スタンプの多さが、たくさんの子どもたちに読みつがれていたことを裏付けている。
主人公の桐岡真砂留は14歳だから、現在は37歳(物語は終わっても、登場人物は物語の中で生きているような気がするので)、真砂留の父親と同年齢になっているはず。今度は、真砂留の息子が主人公の平成版『蘇乱鬼Ⅱ』をぜひ、読みたいものだ。