うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 太平記

「戦の悲痛さ、愚かさ、むごたらしさを書きつづけながら、『太平記』の作者は、平和が来てほしい、早く平和な世の中になってもらいたいと、心の中でさけびつづけていたのでしょう。だからこそ、この戦争の物語に『太平記』という名がついたのではないかといわれています<後略>」
平岩弓枝さんの扉文より〜
何人ものお坊さんが、バトンを渡すように書き続けてきたという戦記。その心の根底には早く戦のない世界になってほしいという思いがあったという。楠正成、新田義貞足利尊氏、武士の台頭する南北朝時代の戦記。少年少女向けなので、あらすじを追っていく感じだが、北条・足利・新田氏関係系図後醍醐天皇関係系図を始め、当時の勢力地図や登場人物の解説など非常にわかりやすかった。