うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 サラの翼

サラの翼 (文学の扉)

サラの翼 (文学の扉)

「もうすぐ11歳になるサラは、ママが計画してくれた、とっておきの旅行に出かける。行く先は地中海にうかぶ美しい小国・ポルリア<中略>旅の相棒となったのは、ママの大学時代の“戦友”であるコウおじさん、一見ちゃらんぽらんなおじさんに、サラは旅に来たことを後悔するが、美しいポルニアの風景と、さまざまな人ととの出会いに、しだいに心を開いていく・・・」(扉文より)
ママの計画した旅行の動機とは。コウおじさんはどうしていつも黒のスーツなのか。毎夜受ける奇妙なレッスンの意味は。サラの憂鬱はどうしてなのか。どうして設定がおじさんと女の子なのか。すべてがラストの章で明かされる。真の旅の目的を知ったとき、タイトルと表紙絵がぴたりと符号する。