落窪物語 いじめられた姫君とかがやく貴公子の恋 (ストーリーで楽しむ日本の古典 2)
- 作者: 越水利江子,沙月ゆう
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2012/12/13
- メディア: 単行本
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ヒーローの道頼やヒロインの落窪姫(すみれ姫)の恋もステキだったが、二人を支えるあこぎと惟成のやり取りがテンポがよくて楽しい。
兵部の少輔、老人の典薬助など脇役、北の方など悪役におよぶまで、筆者は愛情に満ちた筆で生き生きと人間らしく描いてくれている。
特に気に入ったのは・・・
「まあ、道頼さまったら。わたしは尻などしいておりませんわ。惟成が、尻にしかれたがるだけですの」(本文133ページ)
という、あこぎの男前なセリフ(笑)