うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 三谷幸喜のありふれた生活12〜とび〜

三谷幸喜のありふれた生活 12 とび

三谷幸喜のありふれた生活 12 とび

いつも三谷さんの「ありふれた生活」を読んでいると、幸せな方だなあと思ってしまう。
膨大な仕事量をなげき、時間の足らなさをなげいていても、少しもイヤそうじゃない。むしろ、難題・難関であるほうが楽しそうに見えてしまう。ご本人もそこは自覚されているらしく、本文にも同じようなことが書かれてあった。
自分の大好きなことを生業とし、やりがいを持って取り組める環境、ネットワークを持ち、世間的な評価も得ている。なんという幸せ。
そしてその生活の(決してありふれてない)一部をおすそ分けして読ませてもらえる読者の喜びもある。。。なんて、つらつらと考えた。
で、今巻の感想。
去りゆくもの、新たに訪れるもの。人生の別れと出会いが、一度に来たような今回は怒涛の巻だった。
とびの死と向かい合う最後の日々は胸に迫った。もらい泣きしそうになった。
寂しくはなったが、新しい家族が増えた分、次回「ありふれた生活」を楽しみにしたい。