うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 目の見えない子ねこ、どろっぷ

目の見えない子ねこ、どろっぷ

目の見えない子ねこ、どろっぷ

つぐみの家にまよいこんできた子ねこは、病気で目がつぶれかかっていました<中略>「もしあたしだったら、どうする?あたしとおなじにしてやって。」つぐみは、お母さんにうったえました。(表紙扉文より抜粋)
この物語のねこ(ドロップ)は、実際モデルがいるそうです。
主人公つぐみは四年生。とてもやさしい女の子なのだけど、なかなかお友だちに心を開くことができません。そんなときに出会ったのが子ねこのドロップ。つぐみの成長とあらゆる生き物の命に対する慈しみが、ふんわりやさしく読者を包んでくれます。

お母さんは、いったん手をゆるめると、もう一回ぎゅっとつぐみをだきしめ、そして、ささやくようにいいました。
「これは、お父さんの分よ」(本文より)