- 作者: 斉藤洋
- 出版社/メーカー: 静山社
- 発売日: 2018/03/15
- メディア: 単行本
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アーサー王が15歳から18歳までの物語。四角張った冒険譚ではなく、アーサーやマリーン、王を取り巻く騎士や仲間たちのユーモアと人情味あふれる絆がいっそう楽しい。
勇気と徳の定義にはなるほどと感心してしまった。ときおり見せるアーサーの年齢にふさわしい等身大のリアクションに和む。
↓以下、ネタバレです。
☆心に響いた、マリーンの言葉 (本文166p〜167pより抜粋)
「恐怖のないところに、勇気はございません、陛下。恐怖に耐え、それを乗り越えることが勇気なのです。勝敗はともかく陛下はブッケンに立ちむかわれたではないですか」
「平民の子の従卒が、自分の命と引きかえにでも、陛下を救おうとしたということこそが、陛下の徳をしめしたことになるのです」
☆閑話休題
イギリスの物語なのに、「つるべ落とし」という言葉をサラッと使用するところが、斉藤洋さんの大好きなところ(*^_^*)