うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

アーサー王の世界 ガリヤの巨人とエクスカリバー

ガリアの巨人とエクスカリバー (アーサー王の世界 3)

ガリアの巨人とエクスカリバー (アーサー王の世界 3)

このシリーズは巻を重ねるごとに面白くなってきている気がする。
アーサー王が15歳から18歳までの物語。四角張った冒険譚ではなく、アーサーやマリーン、王を取り巻く騎士や仲間たちのユーモアと人情味あふれる絆がいっそう楽しい。
勇気と徳の定義にはなるほどと感心してしまった。ときおり見せるアーサーの年齢にふさわしい等身大のリアクションに和む。

↓以下、ネタバレです。

☆心に響いた、マリーンの言葉 (本文166p〜167pより抜粋)

「恐怖のないところに、勇気はございません、陛下。恐怖に耐え、それを乗り越えることが勇気なのです。勝敗はともかく陛下はブッケンに立ちむかわれたではないですか」
「平民の子の従卒が、自分の命と引きかえにでも、陛下を救おうとしたということこそが、陛下の徳をしめしたことになるのです」

閑話休題

イギリスの物語なのに、「つるべ落とし」という言葉をサラッと使用するところが、斉藤洋さんの大好きなところ(*^_^*)