2022-01-27 月夜の森の梟 エッセイ 月夜の森の梟 作者:小池 真理子 朝日新聞出版 Amazon 『かたわれ』という言葉に喪失の重さを感じる。かけがいのない人との永久の別れ。月夜の梟になぞらえながら静かに時だけが進む。ひとりだけではない、悲しみの共有に気づくとき、束の間の安息が訪れる。 耐え難い悲しみもさみしさも、美しい文章の世界に著すことで、愛する人を再生できる。作家という職業に困難さと憧憬を覚える。