うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

極楽征夷大将軍

 

室町幕府のことは歴史では習ったものの実際、どんな時代だったか、はっきりおぼえていなかった。足利尊氏といえば、騎乗の絵姿が印象的だったが、そうか、あの独特のヘアースタイルは(本文では禿と称されている)そういった理由だったのかと妙に納得した。細かい活字の二段組み、分厚い一冊の本を読むのはひさしぶりであったため、かなりの日にちを要してしまった。戦と策略、権力争いなどの繰り返しの中で、兄弟愛、夫婦愛、友情などが描かれており、長い物語の終局に悲壮感はなかったように思う。