うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

チルドレン 

チルドレン

チルドレン

「家裁の人」というコミックがあったけど。人間が描けているという点で、似ている。5作の短編は繋がっていて(時は前後するが)、最後まで読むとひとつの物語になっている。以下、心に残った二編。
「チルドレン」
役所で働いている父親は少年がぐれてしまうほどダメ人間なのだろうか。
バンドのボーカリストをしている父親も、理不尽な苦情に頭を下げる父親も、どちらもがんばっている父親の姿だと思うのだが。
「イン」
永瀬の視点(観点?)で描かれている。秀逸。謎は途中からわかってしまう。つぎはどの作品を読もう。
楽しみにさせてくれる作家さんだ。