うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 吉原手引草

吉原手引草

吉原手引草

江戸時代。吉原が舞台。聞き手の質問に対して、答えるというルポ形式で物語は進む。聞き手の若い男は、なにを探っているのか。葛城という花魁は、なにをしたのか。事件にかかわりのあった人物たちが、個性的な語り口調で、謎解きのヒントを出していく。
同じような様式の小説として、有吉佐和子「悪女について」宮部みゆき火車」「理由」最近では、浅田次郎「珍妃の井戸」を彷彿した。構成のおもしろさに最後までひきつけられた。「悪女について」、もう一度、読み返してみたくなった。