うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 強くてゴメンね

強くてゴメンね (スプラッシュ・ストーリーズ)

強くてゴメンね (スプラッシュ・ストーリーズ)

令丈ヒロ子さんの書かれる本は、本当におもしろい。これほど読む側に徹することのできる児童文学作家さんは、数ある作家さんのなかもでも希少ではないかと思う。
子供の視点で描かれた優れた児童書はたくさんある。とても恵まれていることなのだが、子供側に100%たった児童書は、それに比べ少ない気がする。令丈ひろ子さんは、天性の児童文学作家さんなんだろう。
言葉のセンス、笑わせどころ、ハッピーエンドの持っていきかた。一貫したエンタテイメント性。このような児童小説の書き手がもっと増えれば、昨今の子供の本離れも少なくなるのではないだろうか。本を読むことは本来、楽しいものなのだから。