うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 やまんばあさんのむかしむかし

『やまんばあさんは、栗太郎といっしょにオニ退治に。むかし話のなかでも、やっぱりパワフル!大人気296才のスーパーおばあさん』
<帯より>

やまんばあさんシリーズ4巻。今回はやまんばあさんが、吹雪から逃げてきたイノシシやさるたちにむかし話をきかせる、という設定。やまんばあさんがふたつ、きつねのおじいさんが語るお話がひとつ、みっつの富安さん流むかし話です。
その一はタイトルの『栗太郎』の話。(名前から想像がつきますが『桃太郎』のパロディ)その二は『浦島太郎』『さるかに合戦』『ジャックと豆の木』がベースになった話。やまんばあさんにかかったら、雲の上は大男ではなく、雷の子どもたちがいる国なんです。
だれもが知っている童話がパッチワークのようにつぎはぎされ、みごと、やまんばあさんバージョンのむかし話になっています。
最後の話は、きつねのおじいさんが、やまんばあさんの代わりにむかしの話(『雪女』が出てきます)を語り始めるのですが、その一、その二でちらりとふれられたエピソードのオチがすとんとここで決まります。
自分の知っている童話やむかし話がいくつみつかるか、数えてみるのも楽しいかも。