うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 シズコさん

シズコさん

シズコさん

そんなに自分を責めないで、といいたくなる。気の合わない母娘ってたくさんいると思う。すれちがったっていいと思う。
好きじゃなくても、冷たい態度をとってしまっても、佐野さんは確かにお母さんを愛しているだし、お母さんだって、娘をきっと愛しているのだ。
読むほどに辛くなった。母娘の五十年以上におよぶ愛憎。本音の暴露。
母を愛せない自分。赦しを請う切なさ。認知症になってしまった母への懺悔。
途中、たまらなくなって何度も本を置いた。「老いる」ことのたいへんさ。これが一番辛かった。