うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

バッテリー

バッテリー [DVD]

バッテリー [DVD]

映画「バッテリー」のシネマ・トークに友人と行ってきました。
映画上映の前にまず原作者のあさのあつこさんが登場。飾らないお人柄で、映画にまつわる話、ご自身の創作についての話など、ユーモアを交えながら大いに会場を沸かせてくれました。
続いて映画「バッテリー」主役の林遣都くんが舞台上に。。。遠くからかけつけた若いお嬢さんたちの熱い声援に迎えられ、少しはにかんだ様子がかわいかったです。現在、高校三年生。「バッテリー」撮影時は15才だったそうです。デビュー作品ということで、特別な思いをお持ちのようでした。和やかなムードの余韻を残しつつ、一時間あまりのトークが終了。その後、映画本編が始まりました。
映画は、岡山の美しい山々の風景や澄み切った青い空、古くて懐かしい町並みなどが、印象に残りました。内容は原作と少し違っていましたが、1〜6巻を上手くまとめいたと思います。クライマックス・シーンは感動して涙が出てしまいました。
ベテラン俳優さんたちの演技も、さすがにすばらしかったのですが、子役の子ども達の演技も光っていました。とくに「沢口」役の男の子が、等身大の中学生を演じていて上手かったと思います。
巧が野球するのは、青波に元気になってもらいたい祈りのようなものだ、という解釈は、原作と大きく違う点だけれど、ストーリーをまとめるには必要な要素だったかもしれないです。野球は個人競技ではなく、チームプレーのスポーツ、互いを思いやるスポーツだというのは映画独自のテーマではないでしょうか。
原作の「バッテリー」と、映画の「バッテリー」。どちらも良い物語で好きだなあと思いました。