- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/05/28
- メディア: 単行本
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第二部 〃 十四歳。大人になる、すこし前。
第三部 〃 十六歳。時は流れた。
桜庭一樹さんの文章はときに詩のようだと思う。小説は全編、荒野視線で書かれている。荒野を取り巻く環境、大人たちのあれこれは、けっこうドロドロしているが、荒野の心はまるで見えないフィルターでもしてあるように、さらさらと風なびく草原のように穏やかだ。名前は荒野だけど。
やせっぽっちの黒メガネの少女が一年一年、時の階段を上るたびに大人の女性に近づいて行く。
内容には関係ないが、「うさまん」「イチゴクリームあんみつ」「たらこスパ」おいしそうな食べ物がたくさん出てきた。