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年末年始に読みふけってしまった(止まらなくて・汗)。
2014年と2015年のベスト1が、いきなり来てしまったような感じ。困っております。
これだけの小説を書く、ということ。
人に会う、見聞を広げる、関連資料を読みまくる。そうして集めたもの、見知ったものをまとめ、文章に育てストーリーを組み立てる。未開の砂漠に若木を植えていくように。ていねいに。繊細に。
時間軸を整え、筋を通す。齟齬を修正する。それを繰り返す。なんども、なんども。
労力と時間を考える。途方もないこと・・・。
その途方もないものが、不特定多数の読者の目を通して、若々しい身体と魂を持った生きた人物として息吹く。一人にひとつの物語が生まれる。
インターネットや携帯が世の中に出現したとき、これからの文学は時間とコミュニケーションの表現手段の転換に苦労するだろうと、ぼんやり考えた。
あれから二十年余。むしろ1990年代の「公衆電話」「子機、親機」「ポケベル」などの名称に、思わず、どう使っていたのだろうと、思い起こす作業を余儀なくされた。
二十年とはそれほど遠い。
現代を生きる中学生たちは、この物語をどう読むだろう。親世代は? 大人達は?
バブル期を懐かしむのだろうか、未来を憂うだろうか。
あるいは、十代だった頃の自分を切なく思い返すのだろうか。