- 作者: 仁木英之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (57件) を見る
舞台は、前作から五年後の中国。再び王弁の前に僕僕が現れる。短編6作。肩の力を抜いて、ぽくぽくと読める。王弁と僕僕のやりとりは、相変わらず微笑ましい。
弁「ごめんなさい。ちょっとした心の迷いで」
僕「迷ってばかりだろうが、キミの心は」
雷神の子と人間の子の友情を描いた『陽児雷児』が一番良かった。ずば抜けた陰と陽を包んで余りある虚無。。。じつは王弁、案外、大物?
僕僕と離れていた五年間の冒険譚も、いつか読ませてもらいたい。