うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

僕僕先生 薄妃の恋

薄妃の恋―僕僕先生

薄妃の恋―僕僕先生

舞台は、前作から五年後の中国。再び王弁の前に僕僕が現れる。短編6作。肩の力を抜いて、ぽくぽくと読める。王弁と僕僕のやりとりは、相変わらず微笑ましい。
弁「ごめんなさい。ちょっとした心の迷いで」
僕「迷ってばかりだろうが、キミの心は」
雷神の子と人間の子の友情を描いた『陽児雷児』が一番良かった。ずば抜けた陰と陽を包んで余りある虚無。。。じつは王弁、案外、大物? 
僕僕と離れていた五年間の冒険譚も、いつか読ませてもらいたい。