うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 14歳のノクターン

14歳のノクターン (teens’hert selections)

14歳のノクターン (teens’hert selections)

「熱く激しく、限りなく優しい。昭和30年代の少女たちの物語」(帯文より)
日記をつけるときのために、付箋を用意している。以下、付箋をつけた箇所。
>三角形の紙パックの牛乳・・・最近この形のパックにお目にかからない。
>「だって十円玉の落ちる音がしたから」・・・ 公衆電話をかけるには、十円玉がたくさん必要だった。
坂本九の『ステキなタイミング』・・・ 意味もわからず、歌っていた気がする。歌詞の出だしは『トカ、トカ、トカ』だったのか。ずっと、『テカ、テカ、テカ』だと思っていた。
>パーマ、ペチコート・・・ 昭和30年代の中学校なのに許可されていたことに驚いた。   
携帯もPCもない時代。現代では考えられないくらい不便だった。人と人とのコミュニケーションは、直接対話が主流だった。衝突や圧軋轢が生まれても、お互いを理解しようとする努力が不可欠だった。あのもどかしさが、今ではちょっぴり懐かしい気がする。
さとうまきこさんの「あとがき」を読んで、そんなことをふと思った。