うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 カラーひよことコーヒー豆

カラーひよことコーヒー豆

カラーひよことコーヒー豆

カラーひよこは、ずっと以前、縁日などで見かけたことがあります。緑とか黄色とか赤色に塗られたひよこたちが、狭い箱の中でピヨピヨ鳴いているのです。なんだかかわいそうだなあって思ってました。
雑誌に掲載された小川洋子さんの30編のエッセイ。短めなのでさくさく読めました。
印象に残ったのは、前述のタイトルになっている「カラーひよこ・・・」、「枕草子」は、清少納言が現代にいたら人気コラムニストになっていただろう、という感想に共感を持ちました。「靴は人生の同伴者」は、アウシュビッツと重ね合わせ、より深い。「思い出のリサイクル」は、思い出を作ろうと躍起になるよりも、時にはすでにある思い出の中に隠れた喜びがないかどうか探ってみるのもいいかもしれない、という考え方が素敵だと思いました。