うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 アイスクリン強し

アイスクリン強し

アイスクリン強し

ビスキット、チョコレイト、アイスクリン、ワッフルス。明治時代の言葉の響きは、美しくて新鮮です。洋菓子が、まだ珍しかった時代、西洋菓子屋をひとりできりもりしている主人公、真次郎を中心に、明治の青年たちが巻き込まれるさまざまな事件のてん末記。印象に残ったのは、「チョコレイト甘し」、料理が間に合うか、はらはらさせられました。「ゼリーケーキ儚し」のコレラ流行は、どうなったのかしら? 気になります。読後、むしょうに甘いものが欲しくなったのは、しかたないことでした(笑)