うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 ドン・キホーテ

ドン・キホーテ―少年少女世界名作の森〈9〉

ドン・キホーテ―少年少女世界名作の森〈9〉

子どもの頃、世界名作児童文学全集というシリーズを定期的に購読していた。そのなかには今でも心に残る数多くの名作があったが、『ドン・キホーテ』は、英雄物語でもなく、ファンタジーでもなく、せつない思いだけが残るという、当時でもかなり異色な印象を受けた作品だった。
図書館の児童書コーナーでなつかしくなって手に取ったが、原文がかなり削られていて(大長編なので無理はないのだが)あらすじだけを追って終わった感じで少々物足りなかった。以前、読んだ文学全集は、どこにいったかわからない。たぶん、廃棄されたのだと思うが。できれば、そちらの訳で再読したかったな。