ひさしぶりに読み応えのあるハイファンタジーに出会った気がする。
主人公ノアの出生や姉と慕うロゼとのなれそめなど、まだ解き明かされてない謎や伏線がたくさんある。続編に期待したい。
☆閑話休題~ひなたのつぶやき~
日本の古代を舞台にした和製ハイファンタジーの名作に『勾玉シリーズ』(著・荻原規子)がある。しかし不思議なことに、児童文学にもノベルズにも、この日本が舞台のファンタジーが意外に少ない。大抵、西洋風か中華風だ。何故だろう。(見つけられてないだけかもしれないけど)
やはり魔法とか妖精とかないと世界観が描きにくいのか。日本神話より昔話より、幼いころから慣れ親しんできた海外の童話や絵本の影響が大きいのかもしれない。
力ある作家さん(もちろん荻原規子さん、小森香折さん含む)、どなたか日本神話が舞台のハイファンタジー長編を書いてくれないかなあ。