- 作者: 荻原規子,徳間文庫編集部
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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奈津女と征の微笑ましい夫婦愛を中心に(ふたりのその後を考えると、切ない思いでいっぱいになるのですが)『空色』では描かれてなかった稚羽矢と狭也の牡鹿との再会もあり、ひさしぶりに<勾玉の世界>を堪能した。
他に『これは王国の鍵』の上田ひろみを主人公とした短編が三作。エッセイ『空色勾玉ができるまで』など既読ではあったけれど、今回一冊の本としてまとめて読めたのはうれしかった。
<水の乙女・狭也>のような荻原規子さんと、<女用心棒・バルサ>のような上橋菜穂子さんとのファンタジー論議は、お互いを認め合いながらも、正反対の気質を持った作家さんとして、とても対照的でおもしろかった。
次はスピンオフといわず、ぜひ新たな長編歴史ファンタジーに挑戦を。お願いします!