NHK放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」SEASON1 完全ドラマガイド (エンターブレインムック)
- 作者: DVD&ブルーレイでーた編集部
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2016/03/04
- メディア: ムック
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- 作者: 上橋菜穂子,二木真希子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1996/07/11
- メディア: 単行本
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まだインターネットというものを知らなかった時のことです。
児童書の扱いは、一部の名作といわれる本以外は「たかだか子供相手の軽い読み物」。ファンタジーなどは「荒唐無稽の絵空事」で済まされる時代でした。
そのときすでに、荻原規子氏、小野不由美氏に傾倒していた私は、もう一人、新たな和製ファンタジーの旗手が生まれたと確信を持ったのです。
20年後、この『精霊の守り人』がNHKの大河ファンタジーと銘打ち(その前にアニメにもなりましたが)テレビドラマ化されるなんて。できるものなら、当時の私に教えてあげたい、と思ってしまいました。
・・・というわけで
第1回オープニングの曲が流れた瞬間、不覚にも涙腺がゆるんでしまったのでした( ;∀;)
児童文学が「子供から大人までが楽しめる文学」であると認められた気がしました。児童文学の末端の末端で(落っこちそうになりながら・笑)、ささやかに創作し続けている者としての感動です。
ファンタジーが、実は最もリアリティーを大切にする分野であること。無いものから実存する世界(読者の心の中に)を構築することが、どれほど困難なことか。さらにそれを映像に表現する過程を考えると、途方もない気がしたのでした。
テレビドラマの脚本の段階で、上橋菜穂子さんも加わって、シリーズ全体の構成をじっくり話し合われたそうです。次回シリーズは来年の1月からということです。本は本、ドラマはドラマとして楽しんでいきたいと思います。そして、このドラマを観た子供たちが1人でも多く、本を手に取って、無限の可能性が詰まった物語を読む喜びに出会えますように、と願っています。