うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 ガールズ・ストーリー

ガールズ・ストーリー

ガールズ・ストーリー

主人公は医師・松庵の娘、16才のおいち。彼女は人には見えないもの(霊のようなもの)が見えてしまう能力を持っていた。
なんとなく宮部みゆきさんの時代小説を思い出すのだが、文章のパワーでぐいぐいと引き込まれる。叔母のおうたと父親の松庵のやりとりが、漫才みたいでとてもおもしろい。陰惨になりがちな場面を明るくした。完全な極悪人がいないのは、児童文学作家さんならではの、やさしさだろう。続編を期待したい。