うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

ふたりのプリンセス

ふたりのプリンセス (児童単行本)

ふたりのプリンセス (児童単行本)

図書館の新刊コーナーで見つけた。個性的な表紙のイラストに「プリンセス」という文字。もしやと思って手に取ったら、やっぱり「プリンセス・アカデミー」の作者さんだった。「・・・アカデミー」がおもしろかったのでさっそく借りることにした。前作の続編だと思っていたが、まったく違った。物語は一部と二部に分かれている。まるで舞台の場面転換みたいだ。それぞれの展開が楽しめる。
全編、主人公ダシュティの日記形式になっている。原題は「Book of Thousand Days」(「千日日記」)。
断然、原題のほうがいい。日本語タイトルは、重大なポイントのネタバレをしている気がする。おいしいところを先に食べてしまったような喪失感(笑)残念。
息が詰るようなシーンもあれば、爽快な冒険や甘い恋もある。読み出したら、止まらない。強く生きるためには<知識>と<勇気>が必要。女の子のための女の子が元気になるファンタジー。お勧めです。
「べつに書きたいことがあるわけではない。ただ言葉になぐさめを求めているのだ」ダシュテイが日記を書く理由について。
「悲しいのかい? だったら、ちょっと待ってごらん」ダシュテイの母親の言葉。
<本文より抜粋>